タイにおける外国人滞在のための重要事項

最終更新日: 2025年11月1日

タイ滞在のための重要事項

  1. 滞在目的に合ったビザの取得を!
  2. 自分のビザは自分で管理!

タイでの長期滞在は、南国の緩やかな文化とは裏腹に 厳格な管理制度のもとで行われます。タイ滞在者においては、正しいビザ取得・期限管理・届出の徹底が、安心で快適なタイ生活の土台となります。 「会社に任せていた」 「知らなかった」「うっかり忘れていた」は、通用しません。余裕を持った行動を心がけましょう。

Immigration Chaeng Wattana

1.滞在目的に合ったビザの取得を!

滞在目的に沿ったビザ(査証)を取得し、 滞在許可期限を正確に把握しておく必要があります。 審査・発給の可否は、申請先の入国管理局(イミグレーション)の管轄地域や申請時期、 担当官の裁量などの「ガチャ」的要素があるため、 期限ぎりぎりではなく余裕を持って手続きを進めてください。

ビザの種類と期間一覧

ビザの種類 初回の
滞在期間
延長可否
/延長期間
就労ビザ就労可 90日 可/1年
または 2年
LTRビザ就労可
(高度人材)
5年 可/5年
DTV条件付就労可
デジタルノマド
180日 可/180日
ABTC商用のみ 90日(入国ごと) 不可
Tourist就労不可 60日 可(1度のみ)
/30日
Non - O 就労不可
付帯家族、保護者ビザ
90日 可/1年
Non - O 就労可
タイ人家族ビザ
90日 可/1年
Non - O就労不可
リタイヤメント
90日 可/1年
Non - OA就労不可
リタイヤメント
1年(入国ごと) 可/1年
Non - OX就労不可
リタイヤメント
5年 可/5年
エリートカード就労不可 1年(入国ごと) 不可
DTV就労不可
(ムエタイ・料理学校)
180日 可/180日
学生就労不可
(語学学校)
90日 可/90日

2.自分のビザは自分で管理!

近年は申請者の過去の滞在履歴(いわゆる「アバター履歴」)の精査が強化されています。 代表的なものとして、

  • オーバーステイ(不法滞在):将来の入国禁止や強制送還のリスク
  • 滞在目的の逸脱:観光ビザでのビザラン、就労できないビザでのフリーランス活動
  • 不正な手段による取得:偽造書類・虚偽申請などのチート行為
  • 過去の就労ビザ未キャンセル:過去の脱税容疑にもつながる可能性

また、合法的な滞在を維持するためには、本人による自己管理が極めて重要です。パスポート記載・再入国許可・各種届出を確実に管理しましょう。

パスポートに刻まれる情報の確認

  1. 滞在許可(ビザ)の最終確認: 入国時のスタンプ(滞在許可期限/ビザ種別)に誤りがないか必ず確認。 記載ミスや種別誤りはその場で係官へ申し出て、修正をお願いしてください。
  2. 再入国許可(リエントリー:Reentry Permit)の取得: 再入国許可(リエントリー:Reentry Permit)がないビザは一度出国すると失効します。 このため、出国前には必ずシングル/マルチのリエントリーを取得する必要があります。
    スワンナプーム/ドンムアン空港にはリエントリーブースがありますが、陸路出国の際にはブースが無いため、事前にイミグレーションで取得が必要となります。

各種届出義務の遵守(「位置情報のシェア」)

タイ政府による外国人の住所管理への協力が必要です。TDAC,TM30,TM47といった住所の届出制度があります。届出は期限内の履行が必須。怠ると罰金や次回手続きへの影響が生じます。

届出名称 内容・補足
TDAC タイ入国手続きの一環として。
TM30 外国人居住者(宿泊者)の住所届出。義務主体は大家・ホテル等だが、届出済みか本人も要確認(違反は罰金対象)。タイ入国のたびに行う必要がある。
TM47(90日レポート) 90日以上の連続滞在予定の場合、住所・滞在情報を定期報告。

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